男子の指導・伸ばし方その１（真正長男編）

前回の記事:女子の指導・伸ばし方

第２弾は男子です。

女子の場合、主に高度な精神面での寄り添い方がどうしてもメインになりますが、男子の場合は精神面よりも、『プライドをくすぐる』、これが出来るとかなり速効性があります。これは特に真正長男に多く見られます。

男子の場合、主に

①真正長男:上に姉・兄が居ない文字通りの初子

②不真正長男:上に姉がいる長男（第二子）

③次男ないし兄姉が２人以上いる中子

④末子（末っ子、仙台弁で言う『ばっつっ子』）

４つに分類できる。

※ことに④の分類なのだが、一人っ子で①だが④にも該当する場合や、２人っ子だが②でも④に該当する場合があるが、その場合たしかに④も当てはまる面は多々あるけれども、主として①なり②なりの分類の方がよりしっくり来ると思うので、そうした面は分類する上ではとりあえず考えなくてよい

この中で一番扱いが難しい①で下に兄弟がいる場合かな。

が、①〜④いずれにせよ男であることをお母さん方は忘れてはならない。故に①〜④に共通して言えるのは、

①プライドを上手く利用する

②癖・こだわりの取捨選択を見極める。ことに捨てれない直せない癖・こだわりの場合、直そうとしないで上手く利用していくことを、お母さん方は考えて欲しい。

①真正長男の場合

真正長男の場合、一言で言えば、

超々マイペース

これに尽きますね。

このマイペースを崩すために、世のお母さん方はかなり苦労しているのでは無いかと思います。

本人は初子であるが故の

よく言うとパイオニアスピリッツ

悪く言うと手探り

感が旺盛なので、他人の影響が受けにくい面が多々あります。お母さん自体も、初子故の手探りで子育てしてきたっと、お思いでしょう。

故に、世のお母さん方は、

同じクラス・部活の○○くん・ちゃんは…

隣の近所の△△くん・ちゃんは…

っと、比較することでマイペースを崩そうとする人が多いが、何気にこれってマイペースの長男にはほとんど有効打とはなり得ないんですよね。

真正長男の伸ばし方の最大のポイントは、

マストパーソンの作成とその後以降からの比較

だと、私は思っている。

マストパーソンとは、A君と言う真正長男が居るが、同じ塾・同じ部活・同じクラス・同じ習い事などなど、そのA君を取り巻く同一集団のなかにいる他の子たちのなかに、事実上の『心の拠り所』にしている人のことを指します。マストパーソンは男女どちらでもいいんです。

で、ポイントになるのが

真正長男＞マストパーソン

と、自分はマストパーソンよりも優位な立場にいることを自負して心の拠り所にしていることが重要です。真正長男はそのマストパーソンとなる人より『俺の方が上だ！』と言うプライドが強く働いてるんです。

だから、真正長男を大きく伸ばす場合、

マストパーソンの成長

これも不可欠になります。

だから真正長男が伸びるようなマストパーソンを作ってしまうと、伸ばしやすくなります。が、世のお母さん方は、

同じクラス・部活の○○くん・ちゃんは…

隣の近所の△△くん・ちゃんは…

っと、比較することでマイペースを崩そうとしてるって話をする人が多いのですが、同じクラス・部活の○○くん・ちゃんや隣の近所の△△くん・ちゃんは、本人が心の拠り所にしているマストパーソンではない事が大半なのですよ。しかもお母さんが指定してるマストパーソンは本人よりも遥かに優秀で、当の本人からしてみたら、

ノー眼中

なのですよ。真正長男は、このマストパーソンが成長しない限り、伸びません。このマストパーソンが自分よりも伸びるとアタフタするんで、『ヤバイヤバイヤバイ！』って思うので、そうなると簡単に伸びます。

だから、男子を伸ばす場合は

本人とマストパーソンと両方伸ばすことが必須です。だからなかなかお母さんだけで伸ばすには限界があるんです。

【第８回夏期勉強合宿について】