私は5教科250点以下の子については、この前期期末テストがある9月くらいをもって、毎年英語を切るかどうかの判断をしている。
英語は他の科目と比べて、とても進みが早く、尋常じゃないペースで知っておくべき単語数が増えていく科目だ。なもんで、一旦置いていかれると、もう挽回するのが難しくなってしまう科目だと思う…
故に、5教科250点以下の子にとって、一番克服しにくい科目ではないかと、個人的には思う。
ただ、例年英語を切ると、お母さんに恨まれる人が毎年1人ぐらいは居る…しかし、切った人の方が、うちの元生徒では公立高校に受かっているのも事実だ。
英語を切るべき人に、お母さんの思惑を尊重して英語をやり続けた生徒の公立高校合格率は今のところゼロ%だ…
私にやり方を教えて欲しい。英語の点数が現状宮模試で30点未満の中三の子に、60点以上をあと8ヶ月で取らせる指導方法を。
うん万回・うん十万回書くことを苦痛にしてる限りは、なかなか難しいものだと、個人的には思う。
これはやはり幼少期からの積み上げしてないと、私はキツいと思います。それを中学に入ってから、ヨーイドンでは、いまのこのご時世では、なかなか難しいと思います。私ですら、英語は小5から公文で習いました。
私、多賀城高校とか宮城野高校レベル以上の高校に入った生徒の中で、今時中学に入ってから初めて英語をやり始めたって子を見たことがありません。
確かに我々やお父さんお母さん世代くらいまでなら、ほとんどが中学に入って初めて英語に触れた人が多かったです。昔ならゴロゴロ居ましたがね。
でも、今はこれだけ塾もあります。我々の頃だと、利府中で塾に行ってるとバカにされました。でも、今はあの利府中ですら、通塾率が高いです。
しかし、仙塩地区になると、小学生の通塾率がガクッと下がります。クラスにほとんど塾に通ってる小学生など居ません…中一辺りでも通塾率は低いです。中二くらいからポツポツ増え始め、中三になるとほとんど塾や家庭教師をやってない人など居ない状況になります。たとえ利府中でもね。結局、もうその時点でMITFIKSの学区内の学生とは、かなり差が開きます。MITFIKSの学区内の学生と仙塩地区とでは、二から三年は出遅れてるんですよ。
以前、MITFIKSのMの名取市のみどり台中学校の生徒を見てた時に、そこのお母さんが『みどり台では、小5からポツポツ通塾する子が増え、小6にはほとんどの生徒が通塾する』と言ってました。が、利府中では残念ながらみどり台からすれば、三年タイミングが遅れてます…
とある中学の生徒を見ていた時に、親御さんからこう言われたことがあります。『小学生から勉強させたら可愛そう。小学生はのびのび育てるものだ』とね。しかし、その子は中三になり、その親御さんは『今では逆に勉強出来ないことが、進路を狭めることになり、可愛そうになってしまった…』とおっしゃっていました…
この三年のタイミングのズレ、これが仙台市中心部と、仙台市郊外との差じゃないかな。これが仙台市から離れれば離れる程、その差がどんどん広がります。まあ、それを是正するための内申制度なんでしょうがね…
結局英語を切る・切らないの選択って、そのとある中学の親御さんが言っていたように、結局は『英語を教えること自体が気の毒になる』ってことなんですよ。中三になると、やっぱり色々と我が出てくるお年頃だし、それより何より頭がかたくなってるんですよね…
だから、中三になって、急にやれ英単語を2000個暗記しろとかっていうこと自体、あたかもマシンガンをババババババババぶっ放して大量殺戮してるような感覚に私はなります…
なもんで、気の毒に思うんですよね…単語をやらせること自体にね…穴の空いたバケツで一生懸命水を汲むような感覚におそわれます…それでもいいからとお母さんに言われた場合だけ、私は切りませんがね…
こうなると、生徒には英語の抵抗感もあるので、ホント遅々として進まないものです…水と油のように、交わることがない感覚にもおそわれます…
こうなると、本人的には『生理的にムリ!』なんですよね。厨二病の子からはよく、『俺・私は日本から一歩も出る気ないのに、何故英語をやる必要があるのか!』と、むしろ中学生に逆に説教される始末なのでね…
でも、親としてそれでもやって欲しいと思う気持ちも分からんでもないんです。が、残念ながらこう言う気持ちなんですよ…