発達障害児を教えていると、1つのジレンマに陥る。
例えば中学生で、中2だと数学は連立方程式の利用や、英語では不定詞をやっている。正直現状、これらをなかなか解けるものではない。
で、その子がちゃんと指導が機能するト頃に戻るとなると、だいたい小四相当のことを教えると、5から6割くらいは解ける。なもんで、ぶっちゃけその子の残存能力は小四なのだ。
小四の能力の子に、中2内容の勉強を強いるのは、はっきり言って苦痛以外の何物でもないんですよね…
しかし親御さんとして、本音をいえば、
①公立高校(釜高や市工、ナト北、広瀬、西高)に入れて欲しい
②点数や通信簿を上げて欲しい
ってのが本心だろう。
故に、スポンサーとしての親御さんの意向にそえば、どうしても現学年の勉強をさせざるを得ないのだ。が、それをすると能力は小四である以上、どうしてもワークは家庭教師が教えた答えをそのまま書くだけか、若しくはワークの答えを丸写しするのが関の山なんですよね…
さらにぶっちゃけて言うと、これは中学生だから、内申を取るために割り切って、心を鬼にして、難しいところは『答えを丸写ししろ!』と言えるんだが、これが小学生の指導となると、私は1つの悩みに直面する。
それは、『中学生みたいに、小学生にも割り切って夏休みや学校の現学年の課題を答え丸写しさせてもいいのかどうか…』のと、『私がヒントを出しながらでも、ちょっとはその子でも解けるような工夫をさせて、無理やり解かせる』のと、果たしてどちらの方がいいのか?っていうジレンマに直面するのだ。
現状、どうやっても残存能力は小四内容をやるのがベターなその子に、残存能力以上である小五や小六の問題を自力で解かせること自体不可能なのだ…
しかし、小学生であるが故に、私は『中学生でもないのに、小学生のうちから答え丸写しと言う腐れ邪道ワザを、果たして言い渡して教育上いいものなのかどうか?!』と言うジレンマに陥るのだ…
なもんで、私は小学生にそこまで割り切らせてしまうことに、とても躊躇するんですよね…
同業者の方、これを読んでどう思うか、たかはしまでご一報ください。あなたなら、こう言う場合、割り切りますか?
指導も残存能力を優先するのが、あるいは無茶と知りつつも現学年の勉強を無理やりやっつけ仕事のようにやらせるべきなのか?!