昨日の続編です。
逆に、現高2で内申が低すぎて、ミラクル出来ずに私立高校に行くことになった子たちがいる。
それが、
灰崎くん→富谷高×で学院榴
P子くん→宮城野×で学院榴
サッカー小僧くん→城南探求専願
黛2号くん→城南科学技術専願
マンモス西1号くん→南光文教専願
マンモス西2号くん→城南科学技術専願
黒子っちくん→イグエ技能開発専願
美人さん→釜高普通×で聖和総合実践
かな。
彼らもやはり昨日紹介したミラクル合格者と同様の内申か、もしくは黛1号くんよりもグッと内申が低かったので専願せざるを得なかった。
専願組の中学時代の評定は2.5〜2.7で、美人さんは置き勉常連だったこともあり、この中では男子よりも内申が悪い2.3だった。美人さんは入試当日ファイヤーして300オーバーしたけれども、釜高には受からなかった…
しかし皮肉なことに、公立高校ミラクル合格者たちとは対照的で、私立高校組は概ね高校に入ってからの評定平均値が良い。3.5〜4.5の間の評定を取ってるのだ。
これは何故なんだろう。いくつかの原因があることが考えられる。
①私立高校は元男子校なため、男子比率が極端に高く、公立高校は手堅く受かろうとする女子が多いので、私立は評定が取りやすく、公立高校は女子に阻まれて評定が取りにくいから。
②東北は日大提携だし、聖和は聖和短大、城南は東北工大、学院榴は学院大の附属、イグエはスポーツ強豪校なため、公立高校に比べ、私立高校は評定付けが甘いから。
③実業系のコースで学ぶ主要5教科な勉強が簡単だから。
の3点が考えられる。
まあ私の評定2.1は別にして、概して私立高校組は概ね誰もが中学時代に比べて評定が大きく上がっている。
よく女子は『やりたいことがないから、何も縛られない普通科を選ぶ傾向が高い』が、結局公立高校に行ったがために、女子だらけの環境になり、評定の高い多くの女子たちの中における弱肉強食とも言える生存競争に勝ち残れずに、評定が取れない傾向が高い。よほどランクを落として公立高校に入った人以外、女子はその大半が中学時代の高い評定よりもガクっと評定を落としている傾向が高い。
例えば、現高3の元生徒で潔子先輩は、中学時代は評定が4.6で前期で泉館山高校に入ったが、現段階で高校では3.5前後と中学と比べてかなり評定を落としてしまっているのが実情だ。結構余力を残して高校に入ったように見えるが、彼女はそれでも中学時代の評定を守ることが出来なかったのだ…
私の生徒のなかで、以前松島高校に入った子がいるが、その子は本当なら利府高校にも余裕で入れたし、多賀城高校にパッツン合格出来得たであろう実力ながら、松島高校に入って学年一位を三年間守った子が居たが、高校で評定を良くしたいのであれば、宮模試の偏差値で52くらいあった子が偏差値38の松島高校に入れば、そりゃあ学年一位にもなれるさな。
故にニ高パッツン合格レベルが、泉館山や南高や向山、泉館山パッツン合格レベルが仙商や利府高や県工、多賀城高や東高パッツン合格レベルが宮城広瀬や松島高校や黒川高校くらいまで下げなければ、現実問題、公立高校ではなかなか良い評定を取ることが難しいと、私は思う。
ぶっちゃけ高校で良い評定を取りたいなら、自分のレベルよりも2ランク下の公立高校に下げるくらいの思い切ったことでもしない限り、なかなかよくお母さん方がホザく、『ギリギリのレベルで高校に入るよりも、1つ下のレベルに落とした方が高校の成績がいいよ理論』はヌルいってことを私はいいたい。
1ランクくらい下げたって、そうそう公立高校で好成績をおさめることは難しいのだということを、今一度お母さん方は改めて理解して欲しい。高校で余力を残して進学させたいのなら、1ランク下げたくらいではヌルいのだという現実がある。
あと、パッツン合格否定論者に私はいいたい。確かにパッツン合格した人は、当然大半は中学時代でも評定が良くない故に高校ではもっと評定が下がる。が、評定が下がっているとは言え、学内の評定に比例して成績が悪いのではない。故に必ずしも公立高校内部の模試の偏差値が悪いのかというと、そうではないのだと言うことも理解して欲しい。特に男子はね。
余力を残す教育を施す塾が、宮城県内にはなかなか少ないのが実情だ。塾自体もなかなかガンガン先のことを予習するところ自体がごく少数派だから…
宮城県内の塾は、ほとんどが中学より少しだけ先取りする程度なので、どうしても知的貯金がなかなか大幅にはたまらないからねぇ…