私が浪人生だった時に出来た秘技で、『盲辞書』ってのがある。
これは、麻雀で牌を見ないで触っただけで牌が何かを当てることが出来る盲牌と言う熟練技が元ネタだ。
浪人生だった故に、毎日何十回何百回も紙辞書を引いて引いて引きまくったが故に、指がジーニアス英和辞典の単語順列を感覚で覚えてしまうくらい紙辞書を引いたことの証明だ。こうなると、電子辞書以上にマッハで辞書が引けるのだ。
私の元生徒たちが浪人する人には、必ずこの話をしている。せっかく浪人するからには、こんくらい朝飯前でやれるようで無ければ、アカンと言うことを意味している。
浪人生は1日20時間は勉強しなければならない。これは義務だ。私はそう思う。
どんな試験を受けようが、必ず9割8分前後の正答率を課していた中学時代そのものだった。
翌年、受かってからはたまにしかさわらなくなったので、もう大学一年の夏休みにはこの盲辞書が出来なくなっていた…それだけ英語と言う科目は、あたかも筋肉のようなもので、漫画の勝負師伝説哲也の房州さんのセリフじゃないが、毎日やっていると言う自信が支えになるんだと思う。
いや、出来て当たり前だと、思っていたしね。まあ、こんなことを中学生や現役高校生には求めちゃ行けないけれども、浪人生だったら求めて当然だと私は思う。
じゃないと、10月過ぎから攻勢をかけてくる現役高校生には勝てないのだから。毎日やっていると言う自信が支えになって、現役高校生の追撃をかわせると言う絶対的な自信を手にすることが出来るとね。
浪人生に告ぐ、浪人生はおろそしく勉強したことが揺るぎない自信となり、後半勝って当たり前くらいな気持ちになるほど、勉強しなければならないのだと言うことを、肝に命じて欲しい。
これは何も英語に限らず、受験科目全部に言えることだと思う。