私は今まで高校生の指導をやったことがあるのは4人しかいないのですが、小学生や中学生の家庭教師とは違って、高校生の家庭教師の場合、『親からやれと言われてやり始めた子が1人もいなくて、全て自分がやりたくてやってる』ってのがすげ〜んです。
しかも4人とも
雙葉高校→都内の女子御三家の1つ
仙台三高の娘
某ナンバースクールの男子
某準進学校の娘
って感じなので、4人ともそれ相応のレベルだし、宿題もそれなりにはやってくるしって感じなのが、また凄いところです。
中学生の家庭教師だと、必ず四分の一くらいは全く宿題をやって来ない生徒がいるし、やらされてる感満載の子もいるのでねぇ。そこが高校生の素晴らしいところなのです。
やっぱりこうしてみると、家庭教師ってだいたいは生徒が女子なんすよね。偏差値55オーバーすると、こちらの予習もしっかりやらなきゃいけないので、結構大変なのがたまに傷ですがね。
で、中学生みたいに私は定期テスト対策は高校生には全く行ってません。ってか、テスト前三週間前になると、むしろ家庭教師をお休みにしますしね。
で、高二くらいからは生徒と話し合って、『そろそろテスト勉強捨てる?』って話し合いをして、捨てるようならテスト休み無しでレギュラー指導をするし、まだ拾うようなら指導を休みにするしと、生徒の自主性を尊重して指導してます。
私は受験対策しかしてないので、高校生のテストがホント邪魔臭くて邪魔臭くてねぇ。
高校生って、学内のテスト順位と模試の順位が比例しないし、評定とかもすでに高校生が気にしてるので、ぶっちゃけ高二で評定4.0未満の高校生が高校のテストを頑張る意味が私にはまるで分かりません。留年しなきゃ別にどうでもいいやん、模試のスコアさえ良ければ気にしてるのも馬鹿馬鹿しいべさってスタンスなのでね。
4.0未満だと、まあAO入試の芽も摘まれてるし、指定校推薦もアウトだから、そうなれば最早模試のスコア以外に、私は何も気にするものなどありませんしね。4.0以上取れてなきゃ、もう学内のテスト頑張る意味ないどぉ〜って思うしね。
私、いっぱい知ってます。高校生の指導で一番ダメダメだったのが、最初に教えた雙葉の子です。この子は雙葉で四年間部活に明け暮れてた子だったので、成績が学年で下から12番くらいのこのだったのですが、私と話し合って高二の冬以降から、学校のテストを捨てて、留年と赤点だけ取らなきゃいいって言うスタンスに変えてからが凄かったです。確か、この子は評定が3.2だったので、どう頑張っても指定校推薦なんぞ取れないのが見え見えでしたしね。
高二の冬から受験モードに入り、何とか現役で、本命の早稲田大学第一文学部に合格しましたよ。彼女と同じ順位の子たちはみなMARCHのCかHまたは成成明学獨國武だったのに、頑張ったと思います。
でもねぇ。宮城の高校生って、思い切りが悪いので、なかなか高校のテストと言う呪縛にしがみつこうとするんですわ。結果、この定期テストが近づく度に、今まで耕していい感じになった土地がものの1ヶ月でまた荒れ放題になって、また立て直してそろそろ貯金生活に入ろうとすると、また定期テストがやってきて土地が荒れ…の繰り返しで、なかなかストックがたまらないんですよ…
こんなことを高3のギリギリまでやってたら、そりゃあ伸びるもんも伸びんわって思うんですわ。宮城の高校生は、高校命過ぎるんですよ。それが大学受験で失敗する典型例だと、私は思ってます。
指定校推薦なんぞ取れる人は、ほんの一握りですからねぇ…