首都圏の高校受験用の模試事情について話したいと思います。
【東京都編】
東京都の場合、基本的に3つの模試があります。
この3種類あります。
①は超難関国私立用の模試です。開成や豊島岡女子学院や早慶などの超難関私立や、筑駒や学芸大附属や筑附などの国立大附属高校を受ける方が受ける模試です。Marchとか都立や偏差値70未満の高校、千葉・茨城・埼玉・神奈川の人はここまで難しい模試は受けなくても十分だと個人的には思います。
②は主に西東京地区に強い模試で、逆に③は東東京と千葉県に強い模試です。
よく質問されるのが、
WもぎとVもぎどちらを受けた方がいいんですか?
っと聞かれるんですが、これはエリアによって使い分けるってのが正解です。が、問題になるのが東京都中央部、つまり山手線の内側の地区なのですが、この地区の高校受験をするんであれば、両方受けた方がいいです。
こちらは地形的にWもぎ>Vもぎ
の方がシェア率は高いです。が、Vもぎは東東京と千葉を合わせると結構なシェア率になります。どちらの地域でも押し込まれ気味ではありますけどね。
ちなみに、駿台模試は仙台でも受験が出来ます。駿台予備学校仙台校などで受験が出来ます。
【千葉県編】
千葉県の高校受験用の模試は2つあり、
があります。以前はVもぎの独壇場でしたが、近年では千葉県の模試シェアはSもぎの方が押してます。
で、千葉県の難関私立と言われてる別名『千葉私立御三家』と呼ばれている
の3つに加えて、
も入れた4つの高校に関しては、東京都編で書いた①よりも千葉県編の③を受ける方が多いです。必然的に千葉公立御三家(県千葉・県船・東葛)や薬園台・市千葉・県柏・佐倉高校あたりを受ける人も、③をチョイスする傾向が高いです。
なもんで、千葉の私公立のトップ系の方はあまり①と②は受けない傾向が高いです。仙台風に言うとトップ5模試のような感じが③ですかね。千葉の頭いい子はもれなく市進学院か早稲アカに通いますね。まあ早稲アカは千葉県西部の船橋や市川や浦安とかの人限定ですけどね。
で、①は主に偏差値低めの高校の判定に強く、②は偏差値中堅〜準進学校の高校の判定に強いと言われています。③は当然トップ系の高校の判定に強いです。なもんで、Vもぎは千葉に本拠地がある割には、千葉ではやや肩身がせまい感じになっています。
【埼玉県編】
の一強です。
埼玉県の場合、この北辰テストが独壇場です。埼玉県民は私立高校の『確約』といて、オープンスクールに北辰テストの成績表を持っていくと、即、私立高校から『確約』が貰えます。それ故に私立高校と北辰テストの蜜月な関係が垣間見れます。
なもんで、埼玉県民の中学生は、この『確約』が欲しいがために、北辰テストの過去問まで購入して確約を得ようとします。この確約とは、宮城県風に例えると、専願と併願推薦のことです。私立高校一本の人も、併願推薦ないし推薦Bを貰う人も、北辰テストの成績表で『確約』をもらうために、模試をガツガツ受けるんですよ。埼玉県民の北辰テストへのこだわりは他県を凌駕します。異常なまでの北辰テスト狂信者ぶりは、周囲の都県からは冷ややかな目で見られがちです。
【神奈川県編】
神奈川県の場合は、基本的には中受王国なので、私立難関校は軒並み高校募集をしてません。
となると、基本的には県立高校と山手学院・桐蔭・慶應藤沢が神奈川私立御三家化してます。
まあ本来の神奈川私立御三家は
栄光学園
聖光学院
浅野
神奈川女子御三家が
フェリス
横浜雙葉
横浜共立
なのですが、どれもこれも高校募集をしてないんですわ。なもんで、上記の3つになっているという訳です。
まあ模試も駿台模試を受けるのは慶應藤沢だけでいいので、他はここまでヘビーな模試は要らないだろうって思います。