明泉プリミアスクールは幼稚園年中組〜の日本語禁止の英語教育だ。確かに英語力は、その力は凄まじいほどだ。
がしかし、この明泉プリミアスクールにはいくつかの弱点がある。
①序盤の国語力
(女子:幼稚園〜小学校中学年)
(男子:幼稚園〜ずっと)
最初に日本語力よりも英語力の方がずーっと高くなる。それ故に、特に小学校低学年〜中学年くらいまでは漢字や読解力で女子でも苦労する。男子だとその倍くらいは苦労することになるので、明泉で培う英語力に見合う国語力を手にさせたいのならば、推奨は幼稚園から、遅くても小2までには公文式や自習伸力会などで補っておくと一歩抜きん出ることが出来る。
また、そのため、例えば小2で英検準二級を受けるとなると、英語は読めても英検準二級の問題は日本語で書いてある都合上、日本語の問題文の内容把握が出来ないと言うケースも出てくる。
それと、小学校低学年〜小学校中学年くらいの場合、
算数や社会、理科の説明が日本語よりも英語で説明した方が、本人的に理解しやすいと言うことも度々ある。これはうちの娘がそうだった。日本語で説明すると入らないことが、英語で説明すると入ると言うケースも度々ある。うちの娘の場合は割合や速さの説明は英語でやったり、九九も英語で説明したりしたこともあるくらいだ。
なもんで、序盤は日本人ではあり得ないイレギュラーなことで結構お母さん方もテンパることが多々あるので、なかなか何でもかんでもお母さんがやるとなると、相当苦労すると思う。
②小学校高学年〜中学生の高度な英語力養成
(男女共:小学校高学年〜高校生)
明泉プリミアスクールに行くにあたって、小学生時代には英検準二級までならノー勉で合格する力量がある。小3〜遅くても小5までであれば、余裕で英検準二級までは合格可能だ。TOEICで言えば400〜500点くらいまでなら、全然構わないだろう。しかし、小学校高学年くらいになると、英検二級の壁と言うものにぶち当たる。
それは何故か?明泉では残念ながら高校生級の英文法や、高校生級の英単語学習と言うものをやらないのだ。それ故に、英検二級以上になると、どうしても文法的知識と高度な単語力と言うものが必要になってくる。もちろん彼ら彼女らとて、そうした下地は明泉から伝えられている。が、例えば関係代名詞・不定詞・付帯状況のwith・関係副詞・that節・SVOCと言った文法用語及びそれに見合う文法的知識(日本人向け用)までは学ばないのだ。明泉に通ってる序盤は外人のような英語力になるが、小学校高学年くらいになるとすっかり日本人化してしまっているので、この辺りからは脳みそ構造もどっぷり日本人になっているので、こここから先は日本人として扱って行かなければならないので、文法的知識は必須になる。
しかし、残念ながらシステム的な英文法知識を小学生に仕込むところと言うと公文なり自習伸力会なりのような無学年方式を採用した教育機関でなければ、宮城県では小・中学生に高度な単語力・高度な文法的知識を仕込むことが出来る機関はあるまい。
故に、小学校高学年〜中学生で英検二級以上の資格をゲットしたり、TOEICで600点以上を叩き出すには、どうしても
1.親が教える
2.公文式か自習伸力会でやる
※いきなり高学年や中学生から高校生内容以上の英語教育を公文式や自習伸力会ではやってくれないので、小さい時からすでにやっていることが前提
3.自力でやる
のどれかをチョイスしなくてはならない。
で、1を選択した場合、いきなり付帯状況だの関係代名詞だのと言っても、小学生や中学生には言葉の意味が分かっていないことから、言葉の意味から教えて、小学生に対して、この年齢ではなかなか分かりにくい文章構造のメカニズムから教えて行かなければならないので、なかなか素人、いや時折、通訳や英語教師と言ったプロでも、そうした幼児・児童や中学生と言った子どもに対して、高度な英語的知識をつけさせた経験がなくて、覚える側であるお子さんはもちろんのこと、教える側でさえも、いくら本職であろうとも英語の幼児・児童教育、とりわけ幼児・児童の高等教育を授ける経験が無くて、途方に暮れがちになる点もまた注意して欲しい。
③アジア系の英語訛りに弱い
時々英検の二次試験で、試験監督の英語の訛りが、独特すぎる試験監督に当たると、いかに明泉で培った英語力をもってしても聞き取りずらい場合があるが、それはかなりのイレギュラーだと言える。ヨーロッパやアメリカ系の訛りには強いが、明泉の場合はアジア系の英語訛りには弱いようだ。
④プリミアスクールは小3まではほぼ毎日明泉に通う・小4からは最低週4で明泉に通う点
明泉プリミアっ子には上記のようなルールがある都合上、俊英四谷大塚の土曜クラスのほとんどが明泉っ子であるケースが多い。が、それ故に特に中学受験を考えている場合は、この明泉プリミアスクールに通園することが足かせになるし、プリミアには通わせなければならないし、中学受験もさせたいし、かと言って中学受験勉強させる手数が減る、と言う事態にも見舞われる。故に明泉プリミアスクール生はなかなか中学受験に受かりにくい設定になっているのは、紛れも無い事実だ。これが明泉プリミアスクールに通う最大のジレンマである。
ゆえに、明泉プリミアスクールと言うのは、基本的には宮城県民の宮城県民による宮城県民のためのスクールである都合上、首都圏型の中学受験には向かないカリキュラム設定になっている。故に明泉プリミアスクールに入れた場合は、中学受験よりもあくまで宮城県民の悲願でもある公立高校入試、なかでも仙台ニ高を中心に考えるか、それか高校受験からは首都圏へと言うことが向きであると言える。
が、何気に明泉プリミアスクール生から二華中と言うと、私が聞いた中では過去に1人だけ居たようだが、青陵中の場合はそれなりに合格しているので、明泉プリミアスクールに入れた(入れる)場合は、青陵中の方を主眼に考えた方がいいと思う。明泉プリミアスクール生の青陵中合格者は10人以上いるのでね。青陵中は習い事をしてる人が強いので、あまり勉強オンリーの人はいくら頭が良くても苦戦する傾向がある。それ故に、明泉プリミアスクールは教育的には『習い事』にあたるので、受かりやすいとまでは言えないけれども、戦いやすいのもまた事実だ。