仙台市内にある三大工業高校というと、
①仙台工業高校(市工)
②宮城工業高校(県工)
③仙台城南高校科学技術科(城南)
の3つです。で、①と②は公立高校で、③は私立高校です。
で、特に①と②の違いがよく分からないって方が多いので、この辺りを説明して行きたいと思います。案外、中学教師や塾の先生ですら、三大工業高校のことを詳しく知らなかったりします。
1.市工と県工の違い
市工の県工の違いと言うと、何が大きく違うのかと言うと、簡単に言えば、
①女子が結構居るか居ないか
②私服がオッケーかどうか
③市工にあるけど県工に無い学科があったり、県工にあるけど市工に無い学科がある
④場所
⑤偏差値
の5つの違いがあります。
まずは場所や偏差値、学科から行きたいと思います。
【市工】
場所:宮城野区の自衛隊苦竹駐屯地の向かい側
学科建築科→偏差値48(県工に無い)
機械科→偏差値43
電気科→偏差値42
土木科→偏差値42(県工に無い)
です。だいたいどの科も1クラスに女子が平均3人なので、男女比は10:1って感じかな。
市工は私服オッケーの学校なのですが、何故かほとんど私服の人が居ないってのも特徴的です。私服の時は遊びやバイトに行くときとか、ポリシーでずーっと私服の人が数人いる程度で、90%くらいの人が男子は学ラン、女子はブレザーの制服を着て通学します。
宮城県では『建築』王国なので、高専も市工も建築科は非常に人気が高いです。ここは倍率2倍はくだらないことが多く、低くても1.9ちょい倍は堅いですね。
何故、宮城県が建築王国なのかと言うと、宮城県には根強く『公共事業が宮城県の景気を左右する』という神話が色濃く残ってます。
公共事業と言うと仙台では在仙ゼネコンの橋本店
JR関連事業と言うと仙台では在仙ゼネコンの仙建工業
大型店舗だと大手ゼネコンの竹中工務店や鹿島が強いのも昔からです。
そして、宮城県がんセンターを舞台に本間俊太郎元宮城県知事や石井亨元仙台市長が公共事業を巡った汚職が有名ですからねぇ。
在仙政治の世界では、
在仙建設業界を制す者は選挙を制す
という格言があるように、政治と建設業界との癒着はあまりにも有名です。あまり書くと色々とやばいので、この話題はこの辺で^^;
まあそれだけ、仙台という街は建設業界が強いことの表れかと思います。それが市工の建築科や、仙台高専の三類の倍率に如実に反映してるんだと思います。