基本的に私はこの時期に志望校を決めさすのですが、唯一急かさないのが、
公立高校の具体的な学校名までは決めなくていい
っという点です。
これもいま高3の子でハヤシライス君という子が居ました。この子はうちに申込みして来た中3の11月の段階で、宮模試で5教科280点でした。私は第一声で、
ん、利府高だな
っと、言いましたが、当の本人は泉高と言ってたのを記憶してます。
で、そこから彼の快進撃が始まり、あれよあれよという間にぜんけん模試で400オーバー取り、ただ内申がクソで評定が3.2だったので、泉高とか館山で揺れてましたが、私が進めたのが二華でした。
お母さんは当初ビビりましたが、倍率の妙で私はハヤシライス君がいくら点が伸びても、内申が無いのは否めないので、当時定員割れしそうだった二華なら拾ってもらえると、進言して二華を勧めましたが、本人が乗り気で二華になりました。結果は合格で、当日470点も取って来て、結果だけ見ると、『ニ高受かったかもね…』と思いましたが、まあ仕方ないですよね、内申が内申なので。そう、正味二ヶ月で約200点アップしたレジェンドです。
こういう例もあるので、私は公立高校の具体的な名前を決めつけるのは好きじゃないんです。女子に多いですよね、やれ多賀城だ、やれ宮城野だって決めてかかってる人がね。なもんで、女子は自分で自分の能力にフタをしちゃって、それ以上伸びないようにする人が多い。
ハヤシライス君だけじゃないです。現大二相当の年齢の次課長君もそう。彼も私が教え始めた頃、
ん、黒高だな!
って言われ、合宿に来た。
単語テストがさっぱり当たらなくて、合宿後に私から、
英語切るべ!
っと宣告され、そこから彼の快進撃は始まった。
社会の強化が始まり、あの当時、社会の点数が25点だったのが、あれよあれよという間にP中の定期テストの点が70オーバー→80オーバー→90オーバーと点数が急上昇し、他科目も私に言われて出るとこだけ絞り込んで勉強始めたら、あれよあれよと点数が上がり、入試では人生最初で最後の5教科300点越えをし、5科340点をマークした。あれだけ馬鹿にしてた同期のイソップ君とは点数が20点差まで詰め寄っていた。次課長君は予想外の泉松陵高校にミラクル合格を果たしたのだ。
だから、公立を志望する場合、志望校は下手にかっちり決めない方がいい。決めると己れの可能性を捨てることになるから。金足農業の野球じゃないけど、
一つでも上を目指して欲しい!なんなら一高ニ高だっていい!
多賀城?
はぁ?きみ、そんなに学院大に行きたいの?
釜高?
はぁ?釜高から国公立っすか…それ無理じゃね?そんな国公立言うなら、最初っから三高狙えよ!って
仙高?
はぁ?ちみ広瀬中かいな…大沢中かぁ?!もっと遠く行けよ。仙高から国公立?!君、夢を見てるのかい?築館の職能大学校くらいなら行けるぞー
ナト北?
はぁ?電車でケバケバ化粧して、ビッチになるだけだど。マックでバイトして男タラし込んで終わりちゃうか…
三高?
はぁ?
君は全国旅芸人一座にでもなるんかい?
どうせ三高から田舎の国公立大押しつけられて、田舎の国公立ドサ回りするんだど。そんな田舎で旅芸人一座でもやるんかい?