例年、この時期に私は志望校を決めてくれっと、生徒には急かしてます。
理由は『入試対策を始めるから』です。で、毎年何人か途中で志望校変更します。そうすると、その入試対策が無力化するんですよ。
例えば、昨日ケンコバ君の指導をしました。彼はいま、高専か公立高校かで揺れ動いてます。私はとりあえず無難に公立高校後期の過去問の指導をします。で、決断するのが11月だとして、そうなると8〜10月までにやった公立高校後期対策が無力化するんですよ。
また、昨年の例だと多賀城高校を志望してたマベゴ先輩、彼は12月になって学院榴に志望校を変えましたし、牛若ちゃんも同じく多賀城高校志望から12月になって急に学院榴に志望校を変えました。となれば、やはり8月から12月までやっていた公立高校後期対策の指導が無効化するんですよ。
昨年のマイティ君はもっと大変だった。お母さんは在仙公立、本人は在都私立とズレがあり、本人は余儀なくその両方の対策をせざるを得なかったこともあって、色濃く入試対策にその齟齬が反映されて、どちらも中途半端な入試対策になってしまったことは否めない…
まだ100歩譲って、公立から在仙私立はまだいいでしょう。しかし、これが公立から在都私立とか、公立から高専とか、高専から公立とかになると、12月から急に志望校変更して新たに入試対策するって難しいです。
親子で志望校にズレや齟齬、そして決断時期の遅さがあってもダメなんですよね…
また、こういう例もある。
これは一昨年のカモネギちゃんって子の例なんですが、この子はとにかく無口で、行きたい高校がなかった。これだけ聞くと5教科200点プラプラくらいの中野高砂辺りにゴロゴロ居る男子みたいだが、このカモネギちゃんは頭がそれなりに良かった。唯一彼女が口にしたのは『大学には行きたくない』って点だ。そしてこの子が志望することにしたのが高専だった。が、残念なことに、自分から自発的に勉強しようとしない子で、そこまで『高専にいきたい!』という動機付けが出来なかったこともあって、半ば親からの強制観念だけで高専を志した(強制させられた?!)ので、とうとう最後まで自発的に勉強しようとしないでしまい、典型的な『笛吹けども踊らず』状態だった。
ちなみにこの年、同期でうちの先生をしてる中3の12月から高専受けたいって入って来たジャマイカン先生に、1か月足らずで高専過去問の周回数を抜かれてしまった…カモネギちゃんは高専過去問を9月から始めて年末までに11年分を3周できなかったのに、ジャマイカン先生は12月から高専過去問を始めて、わずか2週間で11年分を5周してしまったのだ。まさにこのジャマイカン先生、通常の3倍量で勉強をやってのけたのだ。
これが親からやらされて過去問を解いてる低モチベーションの人と、自分から高専に行きたいと言い出して来てる高モチベーションの人との差だ。ちなみに、このジャマイカン先生、12月初旬の段階で過去問すら買ってなかったので、来て早々に私に叫ばれたんだよな。
高専狙うのに、過去問すら持ってないのか!
っとね。
だから、このカモネギちゃんみたいに早く志望校を決めたから、このジャマイカン先生みたいに遅く決めたからと言って、本人のモチベーション次第では、その差も埋められるよとも言えます。
だからお母さんには言いたいです。
①志望校を出来るだけ早く決める。そして決めたらブレない(特に仙塩地区の子)!
②志望校の動機付けをしっかりし、出来るだけ本人が自発的にその高校・その高専を選んだ状態で、高いモチベーションが持てること(※五科350点以上のコに限る)
③出来ればスマホ・タブレットは受験期だけは没収する。塾の送迎で使うなら、安心だフォン(らくらくフォン)でよろし!
かな。
そこはよろしくお願いします。