陸上自衛隊高等工科学校

個人的に、私が唯一生徒に受けて欲しくない学校がある。それは『陸上自衛隊高等工科学校』だ。今しがた目が覚めたのだが、夢でうちの生徒が『たかはしさん、俺、陸上自衛隊高等工科学校本気で受けたい!!』と、言ってきた夢を見た…

で、そこで私が目をさました。あくまでも『if』の話しだと思うので、多分彼が本気で言うことは無かろう…

陸上自衛隊高等工科学校は何気に偏差値高いんですよね。宮模試でも判定が出来ます。宮城野高校くらいは受かる力量が無いと難しいと言われています。

今んとこ東京の家庭教師会社勤務時代に２人ほど送り込んだことがある。

家庭教師派遣会社勤務時代にみた子で、変わり種の学校に行ったコは、

地方競馬の騎手学校１人

館山海上技術学校３人

Denso高等専修学校１人

日野高等専修学校１人

日立高等専修学校１人

トヨタ高等専修学校１人

そしてこの陸上自衛隊高等工科学校２人

かな。

東日本大震災直後に、我がふるさとの南三陸町に行ったら、自衛官がウジョウジョ居て、瓦礫処理をいち早く行ってくれてありがたかった。しかし、その一方でその『ありがたい』と言う気持ちとは裏腹に、自衛官を見ると気の毒に思うことがある。それは『定年退官が早い』点だ。自衛隊は50代で定年を迎え、50代と言う最も中途半端な年齢で野に放たれる…

長年自衛隊で働いて、高い給料・高いボーナス・高い退職金と安い官舎で貯金が出来るだろうが、それ故に考え方が硬直しきった50代で定年退官した後、晩婚化が進んだ昨今では、自分の子供は一番金が掛かる世代になっていることだろう。となれば、当然再就職となるが、これがなかなか無いし、仮にあっても自衛隊によって凝り固まった自衛隊独特の慣習に染まっている人間なので、企業側も使いずらいし、下の若い人達も従いにくい。

私のプロフィールにも書いてあるが、私がとても苦手な人は『自衛隊を定年退官した人』なのが、それを物語っている…

前の職場はまさに上司が自衛隊を定年退官して天下りした人だった。二言目には『自衛隊では…』と、『権利を言う前に義務を果たせ』とよく言うのを見聞し、使われずらさを体感した。正直、もう二度と自衛隊を定年退官した人とは関わりたくないと思い、プロフィールにも書いたのだ…

自衛隊を定年退官した人を一言で言うと、さしずめ『1940年代からタイムスリップしてきた大日本帝国陸軍の軍人そのもの』だと思った。

私の友人で今、自衛隊に任官した高校時代の先輩がいるのだが、任官中ですら『権利を言う前に義務を果たせ』と言うフレーズをいまなお自衛隊内部では使っているし、またそのフレーズの使用環境を使い間違って使っているのだ。

たとえば、その自衛隊の先輩が私に以前『いま、女の部下がその子の保育園行事やら、保育園の送迎やらと権利を主張してきて困る…』と相談してきて、そこで「権利を言う前に義務を果たせ」と言うのだがね。

つまり50代ともなると、なかなか容易にいままで培ってきた『自衛隊独特の慣習』を捨てられなくて、人と軋轢を生むので先を考えると勧められない職業だと、私は思う。

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