基本的に高校は、まず工業・商業などの実業高校を除くとざっくり大別すると2種類になる。
前者は指定校推薦型または私大一般入試の高校。これは富谷・仙高・東・利府高未満の普通高校がそう。
で、後者が多賀城・宮城野・三桜レベル以上の高校だ。こちらは国公立大狙いが主流。
馬鹿なことに時々、前者のくせに、短絡的にただ学費が安いって言うだけで、後先考えずに国公立大にやりたいと言い出す親や、その親に毒されてる子も居ますがね。ホントのび太のくせになまいきだと思います(笑)まるで国公立大を、釜高やナト北と味噌糞一緒にすなって思うんすよね。
ただ、私は思うんですが、後者のなかでもさらに大別して国公立大記念受験校と国公立大一浪後合格校と国公立大現役合格校に3つに分けられるって思いますね。
国公立大記念受験校
多賀城、宮城野、仙台三桜
※国公立大現役合格率10〜25%
国公立大一浪後合格校
宮城一高・仙台二華(※二華中出身者は除く)・仙台南・仙台向山・泉館山
※国公立大現役合格率30〜35%
国公立大現役合格校
仙台一高・ニ高・三高
※国公立大現役合格率70%以上
(ただし三高のように、レベルを選ばないで国公立なら何でもいい場合に限る。えり好みすると一高やニ高みたいにパーセンテージが低下する)
かな。
国公立大記念受験校や国公立一浪後合格校の場合、最早現役で国公立大に合格するなんて神業っていうか、神童というか、まあナンバー行けたのに下げたか、ナンバーに行けたのに近場の高校にこだわっただけなんだろうけどね。
国公立大記念受験校に入ったら、ざっくり考えて校内模試で80位以内に遠く及ばない場合は、もう国公立大自体あきらめるか、一浪する段取りで計画的な勉強をした方が身のためだと思うんですよね。じゃないと、結局、大日本帝国軍のような敗戦色濃厚な戦いを強いるだけで、個人的にお子さんの教育的にも精神衛生的にも良くないだけだと私は思う。
宮城県民は大学受験をとても精神論で考える県民性だと。
都内の泉館山高校と同等の都立高校を引き合いに出して考えてみよう。例えば、都立上野高校で考えてみよう。都立上野高校は卒業生で有名どころというと、将棋の羽生善治名人や、写真家のアラーキーさん、浅野温子さん、鈴木杏樹さんなどなどを輩出した高校だ。
その都立上野高校の進学実績はこちらをクリック!してみて見ると、入学者が約320人で、一番多いのが法政大学だ。国公立に行く人なんぞ18人だけ。
これを見ても分かるが、ハッキリ言ってヘボい国公立大に行こうとするその労力自体が、東京では無駄だと考えているし、かつ学費以外に地方駅弁国公立大に行く意味がわからないと認識しているはずだ。
山形大や宮城大が法政大より果たして得なんだろうか?
去年教えてた浪人した子にも、ついぞ岩大や山大よりも法政大の魅力を伝えられなかった。っというよりも友人や高校全体からの洗脳教育から、解き放ってあげられなかった。
いまの高2のサイサリスちゃんも、中学生の時まではMARCHや女子大を希望していたのが、宮城野高校のあの洗脳教育でいつしか国公立大志望に変わっていた…
嗚呼、またガダルカナル島の戦いをするだけして、結局は学院大やな…
飲まれてしまうんですわ、結局。長いものに巻かれてしまうんですよね…
山大・岩大・宮城大・福大・宮教大に魅力を感じないし、また学生自体がポリシーがない。結局親から『金・かね・カネ』と言われて、自分の意思を捻じ曲げて、受験しただけだから。
個人的に思うんですよね。受かって山大・岩大・福大・宮城大・宮教大に行ってる連中より、落ちて学院大に行ってる連中の方が楽しそうなんですよね。好きなことやってるから。
でも山大・岩大・福大・宮城大・宮教大に行ってる連中は、なんか目が曇ってるんすよね…
私の知り合いで特に宮教大に行った人は、ほとんど大学の勉強よりも、バンドとかマンドリンとかみたいな音楽活動やって、結局教員にすらなってない奴しか居ません。
宮教大に入って、親にこう豪語したそうです。
私、今まではママの言いなりになって、塾行って、宮一行って、本当は行きたかった東京の大学を曲げてまでさしたる行きたい訳じゃない宮教大に入ったんだから、ココからは私の好きなように生きますので、口出ししないでください!私は教員にはなりませんから!
っと。
で、その子は結局教員にすらならずに、バンド活動を勤しんで、某在仙の有名携帯会社に就職しました。今でもバンド活動してるようです。
本当はネットワーク関係の勉強をしたかったようです。本当は明治大学の情報コミュニケーション学部に行きたかったようです。
このように、意外に親がかねカネ騒ぐから、不本意ながら信念を曲げる高校生が、特に宮城県には多いような気がします。
上記の進路希望調査は、実に70%の人が国公立を希望してますが、私の印象としては、この中に本当に国公立大を希望してる人はそう多くないって思います。
外部からの心理的圧迫がそうさせてるだけだと思いますね。
カネ
親
教員
友達
です。
だから、意外に宮城県の高校生って、『将来、どんな勉強したいの?』って聞くと、『国公立大です』って答えて、学部や学科が言えない高校生が多い印象です。
先ほどの宮教大に入った子は、専攻はどれにしようかなで決めたと、大学に入ってから打ち明けたくらいです(苦笑)どうせ好きでも何でもない大学に入るんだから、専攻なんてどうでもいいやって思ったんだそうです。
そりゃそうですわ。
宮城大の学部をみてもピーンと来ないし、宮教大の専攻みても教員ばっかりで興味が無い人的にはどうでもいいでしょうしね。
だから、どうせ近県でしばるんなら、幼少からもっと東北大に入れるように、色々親が画策すべきなんじゃないのかな。カネと口だけで縛るのは良くないって、思うんですよ。小さい頃から東北大に親しむように、小学生の頃から東北大の開放講座に参加するとかしてね。
こういうのにも参加させてみてください。
親も子どもが
『東北大に行きたい!』
とか言うと、笑ったり、ニヤニヤするのやめて欲しいです。そういうの子どもに伝わりますから。東大とか京大とかと言った時もそうなんですがね。