小学生や中学生のなかには、時々散見する。それが晩成血統だ。
晩成血統は、小学生・中学生時の成績が悪い。が、晩成血統故に、才能が開花する時期が通常よりも遅く、高校生場合によっては大人になってから才能が開花するのだ。主に男子に多い。
しかし、親御さん的には我が子が単なる成績が悪い・単なる勉強の才能が無い子なのか、ある一定時期から勉強が入りやすくなる子なのか見分けがつかない。
うちの元生徒でいう最たる晩成血統の一例が、teru先生だろう。晩成血統かどうかの見分けは実は意外に簡単に分かる。が、特に女性ことに母親だと猜疑心が強いので、仮に自分がそう思っても、猜疑心があるが故に『そうは思うけど、もし違ったら…』と思ってしまいがちになる。なもんで、なかなか親が晩成血統の子を伸ばせるのかと言うとそうではない。
また、母親であるが故に、どうしても晩成血統の状態がよくない小・中学生時に、みんなと同じように抗おうとさせてしまったり、場合によっては『どうせうちの子なんか…』と諦めてしまう親もなかにはいる。
また、晩成血統と対称的なものに『早熟血統』っていうのもいる。こちらは逆で、小学生・中学生の時はあんなに頭が良かったのに、高校生以降になるとまるで足がパッタリ止まったかのような人になっちゃうのだ。こちらは主に女子に多い。
晩成血統は正直、どんなに抗っても、ある一定時期になるまで勉強面の知識が入りにくい。が、そのある一定時期を過ぎた途端、スポスポ入っちゃうようになる。
もちろん、親としてこの『ある一定時期』を出来るだけ早めようとしたりする努力や、逆にこの『ある一定時期』でかなりジャンプアップさせるために、入りにくい時期でも何とか出来るだけ入るものは入れておこうとするのはアリだと思う。
晩成血統は確かに多くは男子であることが多いが、まれに女子にもいる。いわゆる『発達障害』と言われているが、この発達障害と言うと言葉の響きが悪いが、言い換えれば『晩成血統』であると言える。
ただ、男子の晩成血統と、女子の晩成血統とは才能の開花時期が大きく異なる。女子にはいわゆる『フケ』と私が呼んでる期間があるので、この期間が終わる時期と言うと30歳過ぎだろうしね。ただ、このフケの期間は高校生から30歳過ぎまで断続的に続いている訳ではなく、マバラだったりするのが、また厄介なところでもある。またフケの期間がやや遅めの子もいたりするので、そこもまた難しいところでもある。だから女子の晩成血統を開花させるのは、そのマバラな伸びる時期伸びない時期の見極めもあるので、判断がなかなか難しい。ただフケ期は主に高校生の時に一番デカいのがやってくるので、その期間は耐える時期だと思う。もちろんフケ期が高校生ではない子だっている。
が、男子はその点では女子よりも才能開花ポイントに個人差が無い。ただ時期の早い遅いは多少あるが、主に高校生ぐらいになると一気に才能開花する人が増える。が、一気に才能開花するが故に、レスポンスそのものの違いに周囲が戸惑い、どうしても額面通りにその花開いた才能を捉えることが出来ずに、開花スピードを抑えさせようとしたりしちゃう人すらいる。これは特に過去を知ってる人に顕著だ。まあなかでも母親や中高一貫校の先生方に多いですな。
まあどちらにせよ、晩成血統は親からすればその能力の見極めが難しいので、第三者の意見を良く聞くに越したことはないって思いますね。お母さんは『いやいやいやいや!』などと謙遜や否定もせず、お子さんを取り巻く人の意見はいっぱい聞いてあげて欲しいと切に願います。