この時期になると、生徒のなかでは私の能力値以上にもうなってしまってる子が何人かいる。個人的に、私はこれはこれで嬉しいって思う。
私は、家庭教師の菊池さんやオッディさんみたいにナンバー出身ではないので、ナンバー志望者だと、当たり前に私を踏み越えて行くのは、至極当然のことだ。
こうして、中3は1つ、また1つと成長して行くのだ。高校、大学そして社会人と一歩一歩ステップアップして行くのだ。
指導回数も、あと十回もない子も何人かいる。高校に入ると、最早私では到底数学や理科、古文全般は教えられない…私が高校内容を教えられるのは、わずかに英語と現代文、日本史、政治経済、現代社会と小論文だけだ…
テスト前になると、やはり理系科目を教えられない都合上、指導をストップしてお休みすることになるのでね。私が高校生の指導が出来るのは、大学受験対策だけしか出来ないから…高校生の指導の汎用性が低い人なのでね…
高校時にほとんど寝て過ごしていたし、全教科赤点だった私は、高校生の定期テスト対策が出来ないので、指定校推薦狙いの高校生の家庭教師は、全く以って対応が出来ない…
こうして、教え子たちは私の元を巣立って行くのだ。一抹の寂しさは当然ある…が、残念ながらずっと関わっていることも難しくもなる…