何かの運動をやっていて、個人と団体の両方がある種目がある。例えば、水泳、陸上、卓球、テニス、バトミントン、剣道、柔道、空手道、弓道なんかがその代表例だ。
こうした種目でスポ少から中学の部活まで、盟友とともにずーっと同じスポ少・同じ公立中学の部活で苦楽を共にしてきた二人がいるなんてことも結構あると思う。
その二人が、中学で進路選択する際に、互いの家庭環境や本人の思惑や考え方が違い、袂を分けて、片や強豪の私立高へ、片や強豪の公立高へなーんて場合が多々ある。
我々の子どもの頃は、正直私立と公立の差がそこまで開いて無かった。こと運動に関してはね。が、近年ではこの私立と公立の差はかなり大きいのではないかって、私は思う。
よく中学生から
公立で◯◯◯と言う種目で強いところ教えてください。
っと言う質問が多いが、私立より公立の方が強い種目なんて、数少ないんじゃないかな。
例えば、
フェンシングの気仙沼高
弓道の富谷高
陸上短・中距離や男子ハンドボールの利府高
男子バレーボールの仙台商業高
軟式テニス全般(私立公立にほぼ差がない)
ソフトボール
男子の体操
水泳(私立公立と言うよりもスイミングクラブの差)
相撲
小牛田農林の剣道
こんなもんじゃないかな。
あとのスポーツ種目は基本的に公立高校でインターハイ宮城県予選で優勝ないし上位に入って、インターハイないし全国大会には、逆さに振ってもいけないだろうね。なもんで、基本的には公立高校で強いところなんて一つも無いと、私は答えている。
そう言うと、
野球の利府高とか、サッカーや男バドの県工は強い
とかって声も聞こえて来そうだけど、
強い!
と言う言葉の意味をどう解釈するかだろうね。ベスト8や16くらいまで行ければ十分『強い!』と言う風に考えてもいいのか?!やっぱり全国大会に行ける行けないのラインの戦いが出来るところこそが『強い!』と言う概念に入るのか。広義の意味か狭義の意味かでだいぶこの『中学生が言う強い!』の意味合いが違って来るんじゃないかな。
逆に私から『あなたが言う強いってどこまで行けば強いって言うの?』って質問されると、
う〜ん………
と言う中学生も結構居たりする。
で、広義の意味での『強い』と言う意味に解釈して、盟友と袂を分かつと、ほんと大きな差になって、大きな大会でその元盟友とあたって、中学の時と今とでは2人に大きな差が出来てしまってることを改めて体感したって例も少なくない。
いま、中学生時分は激しい筋トレは学校ではあまりしないようにしているが、高校に入ると、私立高ではトレーニングルームが標準装備だったりするし、食育も充実していて栄養管理やプロテインによってその競技に必要な筋肉を効率良くゲット出来る環境下に置かれる。
が、残念ながら公立高校にはまだそうしたトレーニングルームが完備してない高校も少なくないし、私立と違って強制的に入寮させることもなかなか出来ないから、そうなれば当然、管理栄養士なんかも常駐していない。
個人的に、運動部における私立高と公立高の最大の違いは、
フィジカル面
に特に如実に現れるように、私は思う。
公立高校ではなかなかこのフィジカル面での向上が管理しにくいように思う。