下の話、めっちゃいい話なので、リブログしときます。こういう現実もあったりします。
最近、あんまり聞かなくなりましたが、クラスにだいたい2〜3人は必ず居る話です。特に仙塩地区はね。
私の昔教えた子に初代少年1君と言う子が居ました。その子はいま大卒社会人一年生の年齢です。風の噂で北仙台の調理専門学校に進学して、いまは立派な社会人になってます。
その子もシングルマザーのお子さんで、中野中の中学生でした。福室の県営住宅に入ってる子でした。その少年1君が、指導中に言った言葉が、私は今も忘れることが出来ません。
少年1→『おっちゃん、俺、なんでパソコン部に入ったか分かる?』
たかはし→『パソコン好きなんか?』
少年1→『中野中のパソコン部って、たったの一台しかパソコンないんすよ。好きだろうがなんだろうがその一台をうん十人で交代交代して使わなきゃ行けないから、触れる時間なんかほんの数分ですよ』
たかはし→『マジかー、そんなに部員居るのにたった一台しか割り振られてないって、ある意味スゲ〜な(ノ゚ο゚)ノ』
少年1→『そうなんです。なんで俺、パソコン部に入ったか教えるね。俺さぁ、ホントは陸上部入りたかったんだ。でもさ、部活って例えば野球部だったらバットやグローブやスパイク買ったりユニフォーム買ったりするじゃん。サッカー部だったらスパイク買ったりユニフォーム買ったりするじゃん。陸上部だってスパイクとかあるしさ。』
たかはし→『俺らが中学生だった頃はそう言うの全部中学校が貸し出ししてたんだよなー、今の中学生は全部自前で揃えなきゃならんもんな』
少年1→『そうなんですよ。だからお母さんに負担させるの気の毒かなぁと思って、俺は負担がないパソコン部にしたんですよ。うちお金無いから。』
たかはし→『なるほどなぁ。お母さんに気つかってるんだな。エライな。』
この少年1くん、指導中に結構色々な話しをしてくれました。お母さんの彼氏からお年玉貰った話しとか、うちに居ると電気代かかるからと考えて、福室の保育園に小6までお菓子などの食べ物目当てでボランティア(?!)に行って、保育士の手伝いしてた話しとかいっぱいしてくれてね。勉強は苦手で、勉強しだすと声のトーンが1つ下がって顔が曇り出してね。でもこと勉強辞めるとニコニコニコニコしてて、子どもが好きないい子でした。
純然たる教育格差はここにあります。
うちのクラスにも居ました。孝男くんって、全部お下がりの服を着てる子。ランドセルもお下がり、学生カバンもお下がり、ジャスもお下がり、上履きもお下がりでね。ジャスには従姉妹の女の子の名前が刺繍してあってね。そのジャスも女子からのお下がりゆえに、中3になるとやたらパッツンパッツンになるんで、みかねて私が隣のジャス二着持ってる金持ちの息子に言って、『このジャスもう一着、孝男にあげないか?体格的におめぇとおんなじくらいだろ。なぁ頼むよ』。そう言って、その金持ちの息子から1着もらいました。孝男くんとサイズもピッタリで喜んできてました。
公立学校ってディープですね。特に仙塩地区はね。まあ五橋とか上杉山にはそんな子居ないでしょうけど、中野・高砂とか、利府とか多賀城とかには結構居たりしました。かくいう私も宮城野区鶴が谷の県営団地出身です。↑これは団地ともおってアニメの主人公のともおですけど、私、こんな感じでした。その少年1くんもこんな感じでした。