今日が都立高専の入試日だ。今日はゴーグル君がいま、受験真っ最中で戦っている頃だろう。
この都立高専の入試対策ってのが実は地味に大変だった。理由は英数国の三科目+小論文と言う点だ。
素人目には科目が少なくていいなって思うかも知れないが、私は入試科目をみた段階で、すぐに頭をよぎったことがある。
それは、受験勉強を進める上で方法論として、
科目数が少ないと、入試日まで勉強をやり尽くしてしまう点
があった。ぶっちゃけ年内に過去問なんかやり尽くしちゃうんですよ。
そうなると、やることが無くなって、12月末〜2月半ばまでグダグタで過ごしてしまいがちになるのだ。
で、
こりゃマズいな!
っとすぐに思ったので、宮城県だと、この作戦は正直なかなか難しいが、都内だったら、結構そう言うこともたやすく出来るので、私はお母さんにこう提言した。
それは、
Wスタンダード作戦!
だ。このWスタンダード作戦とは何なのかと言うと、
Wスタンダード作戦
①都立産技高専を本命とするのではなく『心の本命』にすること
②都立産技高専よりもちょい格上で、かつ受かるとお得感がある私立高校をチャレンジ校、あわよくばそちらが本命として誘導すること
と言う作戦を立案した。
で、候補としてあがったのが
①三科目で受けられるGMARCH附属
②東大合格者数がそれなりの実績を出している三科目受験の私立高
だった。
で、距離的なことも考えた。彼が住む予定の自宅が東東京、それも千葉県寄りだった。となれば、考えうるのは、
①→GかMかR
G…学習院高等部
M…明大中野高
R…立教池袋高
②巣鴨高
で落ち着いたが、このラインナップをみて思ったことがある。
学習院高等部は定員20名
立教池袋高は定員15名
という点だ。とにかく定員数が少ない。しかも学習院高等部は都立高専と入試日が勝ちあってしまい受けられない。なもんで、まずはこの二校が消えた。
こうなる。
明大中野の偏差値が63、試験日2/12定員135人
私立巣鴨の偏差値が64、試験日2/10定員70人
頑張れば、日程も被らないので両方受ける気なら、出来なくもない。宮城県の宮模試に換算すると、宮一と三高の間って感じさな。まあさしずめ学院高特進ないしイグエ東大選抜って感じだ。
都立高専のVもぎ偏差値はだいたい58くらいだ。まあこちらでいうところの一関高専とか二華高くらいやろな。仙台高専や仙台南高よりはちょい下なのかなって印象がある。
なもんで、偏差値的にも定員的にも、そしてお得感としては個人的には私立巣鴨推しだったが、ゴーグル君一家がチョイスしたのは明大中野だった。
ぶっちゃけ私の目からみても、残り日数を考えると明大中野と巣鴨両方の対策をするのは難しいだろうなぁと判断して、『明中でいきましょう』となった。それが11月半ば過ぎだった。
親御さんからすれば、
都立高専だけでいっぱいいっぱい
っと思っていたが、ゴーグル君の勉強の頑張りもあって、何気に都立高専を受けようと決めた夏、そして前期期末テストが終わった9月半ばからガチ勉して、11月半ばまでには既に過去問を三周終わりかけまで来ていた。
お母さん自体も、
うちの子がMARCH附属とか東大にボンボン行く巣鴨とかに行けるだけの器があるのか…
っと、なかなか我が子を贔屓目に見れなくて決断が遅れたが、逆に言えばその決断のズレがあったことで、都立高専の過去問がちょうど三周しきったところで、息子さんのゴーグル君の決心に折れる形で、お母さんもようやく腹を決めた。時に12月初旬だった。
ここから、Wスタンダードの明大中野の過去問勉強を12月から開始した。明中の印象としては、
①届きそうで届かない
②解けそうで解けない
③組し易しな印象とは裏腹に結果的に解答時間がやたら消費される
まあ宮城県には該当する高校がない、タチの悪い問題だな(ノ゚ο゚)ノっと、思った。
あとは時間との戦いだった。12月から始めて、一月末までにやっとやっと二周したかなって感じだった。
これが明中の問題だ
ランバラル
のようなイヤらしい戦い方・老獪な熟練工のような戦い方をしてる問題だなぁと思った。
ザクとは違うのだよ、ザクとは!
ほんと、そんな印象だった。
特に英語はまるで大学受験さながらな勉強方法をしてないと、上っ面な勉強ばかりしてる宮城県人を排除するとでも言いたげな、根っこをきちんと理解してない連中からすればなかなか厄介なんだが、どことなく難しさも無い組し易しな印象を与え、不用意に前に出ていくと、バッサリ後ろから斬られるそんな感じがした。
なもんで、ゴーグル君曰く、
明中の方が都立高専の問題よりも数段難しくで、結果的にこの明中の問題を解いたおかげで都立高専やら国立高専の問題を解くと、ストップモーションしてるような錯覚を覚えるくらいラクになった
ということだ。
明大中野の問題をやるにつれ、スキルアップに繋がったし、かつ解くスピードもアップしたようで、私が当初目論んだ通りの展開になったようだ。正直、東京高専や都立高専を単体で本命視するよりも、このWスタンダード作戦によって、トータル的なスキルアップ、知識の底上げ、計算スピードアップが図れたように思う。まあ、これは狙い通りだったと思う。