宮模試やぜんけん模試では
ニ高偏差値68
一高偏差値66
高専偏差値58〜62
とかにはなっている。
模試の偏差値上では、一高ニ高受験生は高専に落ちないことになっているが、現実問題たとえ一高ニ高受験生と言えども、高専に落ちる場合が度々ある。
理由は、
塾の宿題ばかりやって、高専の過去問をまわしてないから
に他ならない。
高専の過去問は、公立高校入試と違って、だいぶ独特なものである。まあ、時折自己の高スペックにモノを言わせて、ノー勉で力づく合格をしてしまう高専受験生も居なくはない。
が、逆に塾偏重し過ぎて、ロクスポ高専の過去問を回しても無い子が高専に落ちて、滑り止めで受けた一高やニ高に受かるって話しもよく聞くことが少なくない。
事実、私自身も宮模試で高専S判定で落ちたタマだ。今にして思えば、我々の世代は高専に関する情報がまるで無かった。また、学校の先生からも一切高専の受験情報が回ってくることも無かったので、公立高校と同じ問題が出るんだとばかり、私はあの頃思っていた。ついでに『過去問なんかどうせ昔出た問題であって、もう二度と出る問題じゃないでしょ!』ってさえ思っていた。
しかし、家庭教師という立場で指導をしていて、改めてこの過去問!っというものの重要性に気がつく。
が、近年、この過去問をたとえ三周しても、ただ考えずに過去問を三周しただけの子っと言う人も現れてきた。今までの高専受験生は過去問を年内に三回周わすと、必然的に合格レベルに達していたのに、今年は単に義務だと思って考えずに高専の過去問を三回周わしただけの子が非常に多い。
三周したのに、レベルが変わっていないのだ。依然元のままなのだ。
みたいに、考えて過去問を回していないのだ。
まるで松島高やナト高受験生みたいな高専受験生が今年は多いのも特徴的だ。
ゆえに、過去問を既に十年分三周していても、私が楽観視出来ない高専受験生が多い。
【雛鳥高専受験生の特徴】
①既に高専過去問十年分を三周してる
②(①の状態なのに)自分の弱点が整理・把握・克服しようとしていない
③他人、主に同じ高専受験生や現役高専生や指導者に指摘されないと、自分がなすべき課題や弱点克服が自力で出来ないし、意識してくれない
④苦手なところを避けようとする
⑤過去問から出題傾向が掴めていない、または掴めていても高確率で出題されていてかつ自分が外れている事項を当たりに持って行こうという気概がない
こう言う①〜⑤の事項に抵触しているのだ。
たまたまこの雛鳥高専受験生は4人いるのだが、この2人はかたや冬合宿に来て、かたや冬合宿に来て、かたや合宿に来なかった。
で、冬合宿に来た子はこちらの指示の下、強制的に苦手な箇所を5日間かけて取り組ませた。が、正直状態が重過ぎて5日間かけても全部終わらせることは出来なかった。5日間かけてもなかなか難しいんですわ。しかし、一応主要な癌細胞は取り除いたとは思っている。が、以前多少癌は残っているのも事実だ。故にまだまだ楽観視出来ないのも真理だ。
これで塾に行って、公立高校対策を主眼にした冬期講習に行ってたら、まあそんなことも出来なかっただろうな。ちんたらちんたら自力で高専対策してても、やはりこうは出来なかっただろうね。
高専と言うジャイアント・キリングをするのはなかなか容易なものではない。ただ高専過去問を三周してれば、打ち出の小槌みたいに合格が転がり込んでくる訳ではないんだな、っと今年の高専受験生をみててしみじみ痛感させられた。