エリート中在籍の不登校児と親御さんの苦悩

部活が終わって午後から、地道に来てる中２の外部生の生徒がちょっとずつ連立方程式の文章題の立式が出来るようになって来てます。

私が中学生のとき、この方程式の文章題にはかなり参りました(〃´o｀)=3 ﾌｩ読む気すらなく、無理無理無理でね。

そう考えると、この中２の外部生の顔だけ一高生くんはスゲ〜頑張ってると思います。

今年のうちの中２は、こういう感じのコツコツコツコツやる子が多くて頼もしいです。

顔だけ一高生くんだけじゃなく、

ターミネーター君然り

立花ツインズ君然り

スイキュー兄妹の妹さん然り

ハッパ君も本人なりにはコツコツやってると思いますが、こちらはまだ気性面が幼くてねぇ…

みんなお母さんが熱心です。ターミネーター君なんかお姉さんにしごかれてしごかれて（笑）怖い怖い言いながらもそのお姉さんに食らいついて行って、結果が出てます。

まあミラクルパル中生みたいに、派手な上がり方はしませんが、緩やかな右肩上がりなベクトルを描いていて、悪くないと思います^_^

中３男子も負けてないかな。

カマボコ君とゴーグル君なんかもそうだな。ジリジリジリジリ上がって来てます。

スイキュー兄妹の兄と、そのお友達の史夫くん兄妹の兄はちょっと大味な成績なので、二人ともいかにも仙塩地区住民って感じですけどね（笑）

大変なのが不登校児かな。一進一退で正直、まだまだ勉強にまでは意識がいってないので、こちらは勉強以前よりもまずは体調とか服薬管理をしっかりやって欲しいですね。あとは中学がいくらエリート中だからといって、周囲に同調しないことかな。同調すると余計に学校から足が遠のくのでね…遠のくと、評定や出席日数にも影響してきて、エリート中の意識と現実とのギャップに本人が一番苦しみますから…

うちの元生徒で、某エリート中出身の子（現高２）がいます。その子も某エリート中であるが故に、一高ニ高や私立特進に入る事が当たり前、でもそう思えば思うほどそれが過重負担になり、学校への足が遠のいて…と言う悪循環に喘いで居ました。

私がまず最初にしたことは、その重荷を降ろさせたこと。で、私やご家族とも協議した結果、彼がチョイスしたのが城南高校の科学技術科でした。プライドが高く、なかなか特進以外の選択をさせるのに苦慮しました。これはエリート中だからこその苦悩なんですよね…でもこの子のこの選択は良かったと思います。いまはその城南高校で学年一位をキープしてるので、本人もプライド復権したみたいで、この一位を守ることに喜びを感じているようです。ただ重荷にならなきゃいいなぁとは危惧してますけどね。

でも、その『いい高校に行かなくちゃ！』という重圧感から解放してあげれば、だいぶ１つ重荷を降ろすことが出来るのでね。それが一番苦慮したところです。エリート中の不登校児あるあるですね。今も２人ほどエリート中の不登校児を指導してますが、こうしたエリート中の不登校児で一番厄介なのが、『親がエリート中というプライドを捨てられないケース』です。ギリギリまでこの『30日要件』というハードルが高く、苦慮するんですよね…ギリギリまで志望校決まらないし、マジック（30日要件に抵触せずに卒業出来る見通しが立つこと）が点灯するのも遅いので、どうしても志望校選定も後手に回り、本人も精神的に落ち着かなくなるので、それもまた学校から足が遠のく一因になり得るのでね(〃´o｀)=3 ﾌｩ

こちら側としても、親御さんのプライドも折らず、かつ生徒さんに過重負担をかけて学校への足が遠のく結果にならずのギリギリのせめぎ合いになり、仕掛け時期・タイミングにナーバスになります。早すぎると親御さんがプッツン来るし、かと言って遅すぎると生徒さんが過重負担で潰れるし…

その辺りのさじ加減がとてもタイトなんですよね。私も何人持ってもこの絶妙なタイミングが見極められないし、定型化も出来ない。生徒も親も人間なので、誰一人として同じじゃないし、似ててもテイストがビミョーに違うので、当然人間模様だけじゃなく、家庭環境から何から何までビミョーに異なっている…

そこが塾や学校とはまた一味違う家庭教師の進路指導かな。

PKの時のキーパーみたいに、相手の出方をギリギリまでよく見て反応しなくてはならないのでね。蹴るギリギリまで蹴り出す方向を見て、となればあとはこちらの反応スピードがどこまでシュートスピードに即応してボールキャッチ出来るかどうか次第なのでね。