夏前、俺の空くん1は、中学が仙台市内では10指に入る悪名高き中学だったことも幸いし、あの劣悪な教育環境のなかで、真面目だったこともあり、実力以上の評定をもらった。
しかし、このハンチクの空母ヨークタウンから飛び立ったドーントレス急降下爆撃機が、最高のパフォーマンスを入試当日に発揮した。
かと言って、あの中学に骨の髄まで毒されていたので、勉強はあまりやるような人ではなかったので、断じて普通科や理数科、英語科、総合学科に進学させたのでは、九分九厘落ちぶれてしまうことも想像に難くなかった。
しかし、県工にやるほどの評定ではなかったので、私はさっくり受かるであろう鶴岡高専の推薦を勧めた次第だ。鶴岡高専なら、いくら勉強しない彼でも、普通科の高校と違って、評定が評定ゆえにそれなりにテスト勉強だけはするだろうと踏んだから、私は鶴岡高専を勧めた。万一ダメでも、試験科目に社会がないので、その分、受験勉強も軽減できるだろうしね。
が、今年、あの鶴岡高専にしては予想だにしない高倍率の1.54倍に見舞われた…(ちなみに、私の予想倍率は0.85倍)評定も結構パッツンパッツンだったけれども、まあ他県からわざわざ来たし、落とさないんじゃないかな…半分私も楽観視していたのは認める。
しかし、結果は無情にも不合格…
これで、私はりかちゃん先生の悪夢を予感し、必死こいて宮市先生に策を授けた。本人や親以上に私や宮市先生の方がすごく窮した…
が、こちらの思惑以上に過去問を周回してなさ過ぎた…推薦入試が終わった時点で、高専過去問を一周おわってない…
宮市先生を通じつつ、時折親御さんにもLINEで檄を飛ばしてはみたものの、暖簾に腕押し、柳に風…改めて仙塩地区のディープさに触れた思いだった…
入試の日の週で、やっと過去問を二周し終わらせられずに、入試に突入した。まるで、ミッドウェー海戦に応急処置を施して投入したハンチクの空母ヨークタウンを送り出す心境だった…
96人の定員に、158人の受験生が集まった。倍率は1.64倍(予想:1.20倍)だ。私も宮市先生も敗戦を覚悟した(〃´o`)=3 フゥ
私が鶴岡高専の倍率を今まで見たなかで、近年稀に見る高倍率…仙台高専でこの倍率だと低いというだろうが、鶴岡高専だと『高すぎる…』と言う倍率だった…
それが爆弾換装中でてんやわんやしてる甲板の赤城や加賀にヒットして、誘爆を誘って撃沈…
結果合格した(ノ゚ο゚)ノこんなにヒヤヒヤものの合格は初めてだな…
やらないなりにも、何とか必死こいてテスト前に宮市先生にテスト勉強させられたのが功を奏したんだろうな。で、内申で押し切ったってのが本音やろね。
なもんで、考えずに進路指導してる訳ではないのですよ。最低限、テスト勉強くらいはしてくれるだろう、寮に入って、先輩や同級生に上手く助けられながらもなんとかハンチクの空母ヨークタウンは命からがら頑張ってくれるだろうと言うヨミも働いてるってことです。
でも、まさか受かるとは思わなかった(ノ゚ο゚)ノ