泉高vs宮城野高

まず立地条件。

泉高は『仙台のビバリーヒルズ』として名高い高級住宅街の桂地区に程近いところにある。住所的には将監だがね。富谷・泉の人はだいたいこの高校が最初の目標になっている。だから倍率が1.7～2.0弱と高い水準で推移している。

そして宮城野高校。貧困層が多いいわゆる仙塩地区のど真ん中にある。校則がない故に、茶髪・金髪などにしている高校生もいるせいか、富裕層の小鶴新田がある地元民からはあまり目標になっていない。てか、むしろ宮城野高校よりも更に低い塩釜高校が目標になっている子が多い中学校区群ばかりと言うこともあり、『宮城野高校＝頭がいい』と言われるケースが多い。それ故、仙塩地区的には敬遠傾向が強い。多賀城高校と分け合う形になっているので、倍率は普通科は1.3倍前後、総合科は幅広く1.3～1.7倍で推移している。宮城野区民は物凄く倍率に右往左往するのも特徴的だ。

そして、進学実績。学校的にはどちらも国公立大狙いのカリキュラムなのだが、泉高は立地的に東北学院大学に近いことも影響しているし、かつ立地的に富裕層が多いこともあって、『宮教大や宮城大がダメなら学院大でいいや』という人が多く、東北学院大学合格者数第２位で、東北学院大学入学者数第１位の高校だ。なもんで、口では国公立といいながらも、結果的に私大という人が多い。私、泉高出身で国公立大出の知り合いを見たことがありません。そしてそれ故に浪人率が低い…

で、その逆なのが宮城野高校。こちらは立地的に貧困層が多いので、泉高とは対照的で最後まで国公立大学を狙う徹底抗戦な人が多い。それ故に、泉高の倍ぐらい国公立大学進学率が高い。こちらは案外浪人率が高いとは言わないまでも、泉高よりは全然多い。それだけ国公立大学こだわりが強い。

そして、偏差値。泉高は倍率が高い高校で人気高校のハズなのに、偏差値が下降傾向だ。今年の宮模試の偏差値はついに56まで低下した。逆に宮城野高校普通科はいつの間にか偏差値55にまで上がって来た。ついに泉高英語科の偏差値を抜き去って差をつけている。

そろそろ賢い宮城県民は気がついて来てるんですよ、宮城野高校の生徒の外見に騙されない賢い宮城県民がね。そう考えると、仙塩地区の人はまだまだ騙されてるんですがね（－＿－；）ただ、こちらは多賀城高とも天秤を掛けている人がいるのですが、私服と制服の違いと言う決定打があるので、宮城野高に軍配が上がってるんですが、まあ微々たるものですがね。多賀城高は1倍ちょっとだし、都落ち感満載なので、あまり仙台市民が積極的に選ばないから。

そして、そろそろ泉高は希望する層が変わって来てるんですよ。そう、富谷高狙いだった人が泉高と天秤を掛けていると言うことにね。故に、泉高と富谷高の差別化が小さくなっているんですよね。こちらも富谷高だと都落ち感満載にはなるものの、泉区の人的には割と手っ取り早いんですよね、富谷町は。富谷高は1.3倍くらいで倍率が推移してます。まあ、これは仙塩地区との人口の差だとは思います。

そして、卒業生たちも、

泉高卒業生は『泉高はやめとけ』と言うのに、宮城野高卒業生は『宮城野高楽しいよ、おいで！』と言う。

宮城野高と南高も好対照だが、実は泉高と宮城野高の方がよりコントラストがはっきりしているんですよね、実は！