基本的に私の教えは、
ゴールが見えたら、即シュート!
いいんです、C判定でもD判定でもね。うちの生徒は例年、一度たりともB判定すら貰えないのに合格してるんですから。
三年前の次課長くん。彼は泉松陵にずーっとD判定でした。でも合格しました。彼を受け持った時、夏の宮模試では120点プラプラだったのに。入試では社会で97点ですよ!当日340ちょい取ってきたんですから。人生の中で最初で最期の300点を!しかも300点軽々オーバーですからね。
去年の黛三号くん、彼は市工にずーっとC判定でした。倍返し君なんか中3の1月のぜんけん模試で201点だったし、宮模試もそんな感じでしたから、ずーっとCかD判定でしたが、東高英語科に受かりました。ハヤシライス君もそう。中3の12月までやっとかっと利府高B判定だったのが、二華高に受かりました。
今の大学二年生が中3だった時、私から『合格率5%トリオ』と呼ばれていた生徒たちが3人居ました。
一人は陽気なんですが、ガラスのハートで、心が弱くて学校に行ったり行かなかったりした不登校児でした。点数は取れてるんですが、欠席日数が多くて、内申がメロメロ…得点能力的には南高くらいには行ける力量がありながらも、結果県工情報技術科まで下げましたが討ち死で…中学は荒れていることで有名なW区のH中だったこともあって、中学に行きたがらなくてねぇ…
もう一人は、球道くん。私の母校のR中の子。この子のオジさんには私が若かりし時に大変お世話になりました。この子は黒バスの水戸部先輩みたいにしゃべらない子だったことが災いして、内申はオール3でした…が、得点能力だけは高かった。近いこともあって、利府高一本槍でした。私立は榴と南光創進を受けましたが、討ち死で…その時、利府高の最終倍率が1.03倍という神風が吹いて、見事利府高に合格しました。まあ倍率だけではなく、地の利もあったんだろうなぁとは思いましたがね。
そして、T市の名門N中の女バスちゃん2。この子は上二人とは真逆で、内申こそオール4でしたが、私が受け持った中3の12月の段階で、250プラプラやっとやっと仙台商業B〜C判定をうろらうろらでした。ぶっちゃけこの合格率5%トリオの中で最も得点能力が低い子だったんです。が、どうしてもイズ高に行きたい!の一点張りで、私がどれだけ下げるように言っても、ガンとして聞き入れませんでした。しかし、とても素直な子でイズ高に受かるために作戦を二人で練って、その作戦通りに勉強を進め、あれよあれよと言う間に、成績が上がり、見事栄冠を手にしました。初志貫徹でイズ高英クラにね。こちらは内申で助けられたかなぁと思いましたが、ぶっちゃけ終わってみれば、イズ高普通科でも十分受かったと思います。何故なら、380点強取ってきたから。そう、たった3ヶ月で150点近くアップです。彼女は今も私の数ある生徒列伝の中では、語り草になってます。女子でこんなに上がった子はこの子が初めてでしたから。
こう言う気合いと言うか、鋼の精神力が欲しいんです、今年の中3にはね。