私の同級生で、荒井君と言う奴が中学の時にいた。
そいつは社会だけ90点オーバーで、あとはくそみそだった。私は一年のとき、荒井君と学年2位の宮入君と同じクラスだったので、いつもその3人で社会100点争奪戦をやっていた。宮入君に負けるのはある程度仕方ないにしても、この荒井君に負けるのがとてもイヤだったので、荒井君の得意な社会で負けないように、数学の時間に社会の勉強をしていた(笑)
でも、私、ずいぶん教えてますが、この荒井君みたいな生徒、未だに見たことありません。最近の中学生って、器用貧乏タイプしかいないんですよね。何が得意な訳ではないけど、何が苦手という訳でも無い。これで勉強好きになれって方が無理なんですよね。
荒井君は社会以外はいつも20〜30点で、社会だけは90以上。私はこの荒井君のように生徒をしたくて、例年社会に特化させてます。
でも、この特化勉強って、何気に結構いいんですよ。こうやれば他でも得意科目に出来るってノウハウが出来るからね。
以前、次課長君と呼んでいた生徒が居ました。その子は私が家庭教師として伺い始めた時は180〜230ぐらいでした。中3になるのと同時に指導をはじめ、最初は『私立専願っすね』と言ってました。が、中3の後半になって、初めて社会で70オーバーしてきて、手ごたえが感じたので『公立GO!』GOサインを出しました。
それで、入試ではなんと社会で97点を取ってきて、かつ公立高校入試で、人生において最初で最後の300点オーバーの340点( ̄◇ ̄;)彼のことを馬鹿にしてた宮城野高総合科に入った子と、20点そこそこの差にまで詰め寄り、泉松陵高校に合格しました。合宿時、その彼と次課長君との差は200点以上あったんですよ。それが、たったの20点。
そうです、彼は社会のおかげで勉強のやり方を掴んだんですよ。でも英語は斬ったので26点で、社会は97点。2科目で123点なので、残りの3科目で220点取ってきたってことなんです。つまり70点オーバーで3科目を回ってきたってことですな。
荒井スペシャルの真髄を体現したのが、この次課長君って訳です。彼は現高3のMVPですから、当然っすね。
そうなんです、1科目特化すると、そのノウハウを他の科目に応用出来るってことを四半世紀経った今の世で、彼は体現したってことです。